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クラウドWi-Fiとは?|クラウドSIM型モバイルWi-Fiの特徴を解説
モバイルWi-Fiの利用を検討している方の中には、「クラウドWi-Fi」を選択肢のひとつとして考えている方もいるでしょう。
しかし、提供されているサービスが多く、選び方がわからなくても不思議ではありません。
クラウドWi-Fiの特徴や選ぶ際の比較基準なども解説していますので、これからクラウドWi-Fiを持とうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Wi-Fi全般については下記の記事で詳しく解説しています。
※この記事で解説する「クラウドWi-Fi」は「クラウドWiFi東京」が展開する固有の商材名とは別物になりますのでご注意ください。本記事では「クラウドSIM型モバイルWi-Fi」を指して「クラウドWi-Fi」と呼称しています。
クラウドWi-Fiとは
クラウドWi-Fiとは、物理SIMを利用せずにWi-Fi通信が使えるポケット型Wi-Fiのことです。
クラウドSIM対応のモバイルルーターの電源を入れるだけで利用でき、SIMのデータがあるクラウドサーバーを介してインターネット回線に接続します。
固定回線と違って工事が不要であり、なおかつ外出先でも利用できます。
営業回りなどで外出が多い方は飲食店などの店舗に備え付けられているWi-Fiを探す手間が省けるため、おすすめです。
また、一人暮らしであれば固定回線として利用できるメリットもあります。多くの端末を接続するには不向きですが、スマホやパソコンを5~10台程度であれば問題ありません。
クラウドWi-Fiのメリット
クラウドWi-Fiのメリットは、次のとおりです。
- 安く使える
3大キャリアの回線が利用可能だが、料金はそれらよりもリーズナブルなことが多い
- 海外でも使える
現地の回線を利用できるため、海外用のモバイルWi-FiやSIMをレンタル・購入する必要がない
- 短期間の容量制限がない
「3日間で10GB」などの制限がなく、1日あたりのパケット上限を気にしなくてもよい
クラウドSIMは、物理SIM型モバイルWi-Fiと比較すると利用エリアや容量を気にすることなく使えるというメリットがあります。
クラウドWi-Fiのデメリット
カバーエリアが広いという他にはない特徴がある反面、クラウドWi-Fiにもデメリットはあります。その最たるものが、接続する回線を利用者が選べない点です。
クラウドSIMという性質上、その場で繋がりやすい回線に自動で接続するようになっています。
そのため、必ずしも通信速度が最速の電波に繋がるわけではありません。場合によっては速度の遅い3G回線に接続することもあり、自分でコントロールできないため一時的にWi-Fiが遅くなることもあります。
クラウドWi-Fiがおすすめの人
クラウドWi-Fiがおすすめなのは、以下の特徴を持っている方です。
- 一人暮らしをしている
- 国内・海外への旅行や出張が多い
- 特定の通信回線にこだわっていない
先述のとおり、クラウドWi-Fiはカバーエリアが広く、海外でも使えるほどです。
特定のキャリアの通信回線でないと嫌だという方を除いて、移動が多い方や固定回線を引くほどまではネット環境の整備が必要のない一人暮らしの方におすすめのWi-Fiと言えるでしょう。
容量無制限のWi-Fiは存在しない?
広告を見ていて、「容量無制限」と書かれているWi-Fiを見たことがある方もいるのはないでしょうか。
しかし、実際には完全容量無制限のWi-Fiは存在していません。その理由と広告が示す「容量無制限」の意味を解説します。
通信障害によって完全無制限は廃止
完全無制限のWi-Fiは、少し前まで実在していました。しかし、通信障害の影響で、現在は完全無制限のWi-Fiは存在していません。
原因となったサービスのうち、有名なものは「どんなときもWiFi」と呼ばれるサービスです。
完全無制限を謳い文句にクラウドWi-Fiを販売していましたが、大規模な通信障害とそれにともなう復旧作業の遅れ、対応の不手際が重なりサービスを停止しました。
こういった経緯から、現在では完全無制限のWi-Fiは存在していないのです。
速度・エリア制限ありの無制限Wi-Fiはある
では現在広告で謳っている「容量無制限」の意味は何なのでしょうか。
現在、「容量無制限」を謳っているWi-Fiは、速度制限や対応エリア制限が設けられているものの、実質的に無制限と同じように使えるWi-Fiであることがほとんどです。
つまり、厳密には無制限ではないものの、かなりの大容量で無制限に近い規模で利用できたり、特定のエリア内のみ無制限で利用できたりします。
また、一定期間内に特定のデータ容量を消費すると通信速度制限がかかる場合もあります。
現在の「容量無制限」広告には、但し書きで各種条件が記載されています。よく確認して契約するようにしましょう。
クラウドWi-Fiを選ぶときの比較基準
クラウドWi-Fiを選ぶ際は、以下のポイントを基準に比較するとよいでしょう。
- 通信速度
- 料金
- データ通信量
- 対応エリア
先述のとおり、完全無制限のWi-Fiは存在しないため、特に自身の用途や利用するエリアを中心に比較検討することをおすすめします。
通信速度
通信速度の速さは、Wi-Fiの使い勝手を大きく左右します。主に下りと呼ばれる数値は、データの受信や動画のダウンロード速度に影響している数字です。
アップロードの用途が多くない限り、下りの数値をチェックすれば、どのWi-Fiが速いのかがわかります。
各Wi-Fiの通信速度は、「みんなのネット回線速度(みんそく)」で口コミとともに参照できます。契約前には一度目を通しておくとよいでしょう。
料金
月々の料金の安さ、初期費用で比較するのもひとつの判断材料です。
取り扱っている事業者によって初期費用やランニングコスト、解約違約金は違います。契約前にこれらの金額を調べておきましょう。
事業者の中には、初期費用無料やキャッシュバックなどのキャンペーンを実施している場合があります。
適用条件に当てはまれば、お得に乗り換えたり新規契約でたきりするため、目星を付けた事業者の公式サイトをこまめにチェックしましょう。
データ通信容量
自分に必要なデータ通信容量を算出して、それを賄えるだけの容量があるかどうかで判断するのもよいです。
例えば、アプリの利用時間の算出には以下の方法があります。
- スクリーンタイム(iPhone)
- ダッシュボード(Android)
- Manic Time(パソコン)
上記のようなツールを参考に、自身が使っている端末のデータ通信量を合算し、その容量をクラウドSIM型モバイルWi-Fiがカバーできるかどうかで判断すると、おおよそのデータ通信量がわかります。
ちなみに、データ容量10GBでできることの目安は次のとおりです。
スクロールできます
用途 | できること | |
---|---|---|
使用する通信容量 | 回数・時間 | |
パソコンでの メール |
約1KB/回 | 約1,000万通 |
スマホでの メール |
約5KB/回 | 約200万通 |
LINEの 音声通話 |
約18MB/h | 約500時間 |
パソコンでの YouTube視聴 |
約495MB/h | 約20時間 |
対応エリア
対応エリアの広さで比較することも重要なポイントです。
モバイルWi-Fiには、通信可能エリアとそうでないエリアが存在しています。海外に対応しているものもあれば、田舎では使いにくいものなど、提供している事業者によってさまざまです。
自分がよく使うエリアが対応エリア内かどうかは、事業者の公式サイトや「みんなのネット回線速度(みんそく)」でも確認できます。
なお、購入せずにレンタルする場合も同様の点に注意してください。特に海外へ持ち出す場合は、滞在先の国で使用できるかどうかを必ず確認しましょう。
おすすめはギガゴリWi-Fiワールド
上記の4点を踏まえて、もっともおすすめのクラウドWi-Fiは、GMOとくとくBBの「ギガゴリWi-Fiワールド」です。
通信容量の異なるプランが4つ用意されており、自身の利用する通信量にあわせて最適なプランが選べます。
海外でもそのまま利用できるほか、1日あたりの通信制限がないため、動画視聴のように大容量を消費する可能性があっても安心です。
インターネット回線の老舗プロバイダーであり、信頼度も高い「GMOとくとくBB」が運営しているのもおすすめポイントです。
不具合で繋がらない・遅いときの対処法
クラウドWi-Fiを使っていて、「回線が繋がらない」「通信速度が遅い」となることがあります。
対処法はいくつか存在しますが、クラウドWi-Fiの場合は、次の2つの方法が代表的です。
- モバイルルーターの電源を入れ直す
- 無線LANを再接続する
これでも繋がらなかったり、スピードが遅かったりする場合はプロバイダーや通信事業者に問い合わせてください。
クラウドWi-Fiは手軽に使えて便利
クラウドWi-Fiは、固定回線よりもリーズナブルで外出先でも使えるという特徴があります。
完全無制限ではないものの、条件さえ当てはまれば無制限である必要もないでしょう。
自身のWi-Fiの使用状況をよく検討し、過不足なく、快適なWi-Fi環境を手に入れてみてはいかがでしょうか。