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メッシュWi-Fiとは?仕組みやメリット、おすすめのルーターを徹底解説
家中でインターネットを利用する場合、家の中のどこにいても快適に通信できることが理想でしょう。
しかし、広さや障害物の有無などの条件により、通常のWi-Fi環境ではインターネットがあまり繋がらない場所ができてしまうことがあります。
そこでおすすめされるのが、「メッシュWi-Fi」と呼ばれるシステムです。
この記事では、メッシュWi-Fiの仕組みや特徴、メリット・デメリット、おすすめの製品などを紹介します。
- メッシュWi-Fiとは
- メッシュWi-Fiの仕組み
- メッシュWi-Fiと中継機の違い
- メッシュWi-Fiの機能
- メッシュWi-Fiの接続方法
- メッシュWi-Fiのメリット
- メッシュWi-Fiのデメリット
- メッシュWi-Fiがおすすめの人の特徴
- メッシュWi-Fiのおすすめルーター5選!
- BUFFALO 「AirStation connect」WRM-D2133HS/W1S
- TP-Link 「Deco X60」AX3000
- ASUS 「ZenWiFi AX (XT8)」
- NETGEAR 「Orbi RBK852 WiFi6 AX6000」
- BUFFALO 「WSR-3200AX4S-BK」
- メッシュWi-Fiを選ぶ際のポイント
- メッシュWi-Fi選びは慎重に
メッシュWi-Fiとは
メッシュWi-Fiとは、Wi-Fiの通信形態の一種です。
特定のエリアに、まるで「メッシュ(網目)」のようにネットワークを張り巡らせるシステムのことを指します。
網目のようにネットワークが構築されるため、エリア内ではどこでも安定した通信速度を期待できるシステムです。
元々は産業用として開発・使用されてきた技術ですが、近年になって一般家庭においても活用されるようになりました。
メッシュWi-Fiの仕組み
メッシュWi-Fiは、親機である「Wi-Fiルーター」と子機の役割である「サテライト」を組み合わせて構築します。
サテライトとは、メッシュWi-Fiを構成する専用の中継機のことで、エリア内のさまざまな場所に複数設置することがポイントです。
メインルーターを中心としたネットワークだけでなく、サテライト同士もつながり合って大きなネットワークの網目を作り出します。
また、メッシュWi-Fiを提供するメーカーによっては、親機を「コントローラ」、子機を「エージェント」「ノード」と呼称するケースもあるので、覚えておきましょう。
家中のどこにでも安定したインターネット環境を作り出すためには、メッシュWi-Fiの活用がおすすめです。
メッシュWi-Fiと中継機の違い
メッシュWi-Fiと中継機の1番の違いは、接続先の自動調整機能の有無です。
中継機には自動調整機能はありませんが、メッシュWi-Fiの場合は自動調整機能を有しています。
中継機はメッシュWi-Fiと混同されやすく、ルーターと各インターネット機器との間に設置し、電波を中継する装置という意味ではメッシュWi-Fiの子機=サテライト(エージェント)と同様です。
メッシュWi-Fiのサテライトルーターと中継機の違いは、おおむね以下の通りとなっています。
スクロールできます
サテライトルーター | 中継機 | |
---|---|---|
主な機能 | 親機電波の中継と発信 | 親機電波の中継と発信 |
ネットワーク接続設定 | 不要 | 原則必要 |
接続先の切り替え | 自動 | 手動 |
このように、メッシュWi-Fiには、電波状況に応じて親機と子機の間で協調して、最適な通信環境が構築できるように自動で接続先の変更ができる点で優れているのです。
メッシュWi-Fiの機能
メッシュWi-Fiの機能には、以下の特徴があります。
【メッシュWi-Fi機能の特徴】
- エリア内のどこにいてもユニットが自動的に切り替わってネットワークに接続できる(シームレスローミング機能)
- SSIDとパスワードが1つだけで済む(場所を移動しても切り替えをする必要がない)
- サテライトの1つがダウンしても、自動的に経路を変えてオンライン状態を保つ(自己修復)
- アダプティブルーティングを活用し、常に最速の通信速度を選択してくれる
参考
簡単に説明すると、メッシュWi-Fiを構築することで家中のどこにいても常に最善のインターネット環境を維持してくれるということです。
メッシュWi-Fiの接続方法
メッシュWi-Fiの魅力としては、接続方法が非常にシンプルなことが挙げられます。
以下の通り、すぐにネットワークの構築が可能です。
- アプリなどでメッシュWi-Fiの初期設定を行う
- 既存のルーターにメッシュの親機を接続する
- サテライトルーターを各所に設置する
メッシュWi-Fiはすべてがセットで1つの製品・ネットワークを構築することから、簡単なセットアップだけで利用可能です。
初期設定もスマホアプリでできるケースが多く、Wi-Fiルーターの設定をしたことがある方なら問題なく接続できるでしょう。
メッシュWi-Fiのメリット
メッシュWi-Fiのメリットとしては、以下が挙げられます。
- 家中のどこでも安定したインターネット環境を構築できる
- 障害物にWi-Fiが邪魔されにくい
- 設定が簡単で手間がかからない
- サテライトは都合に合わせて増設できる
メリットとしてまず考えられるのが、家中のどこにいても快適なネットワーク環境を利用できることです。
各サテライトがそれぞれWi-Fiを発信できるため、家中に複数のインターネット機器があっても速度が遅くなりにくいといえます。
また、通常Wi-Fiの電波は、壁や電子レンジなどの障害物に干渉して弱まってしまうものです。
しかしメッシュWi-Fiであれば利用している場所に応じて自動的に電波を調整してくれるため、障害物の影響が最小限で済みます。
サテライトは後から増やせるため、ライフサイクルの変化に応じて増設することで、便利な環境を維持可能です。
メッシュWi-Fiのデメリット
メッシュWi-Fiのデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 子機の設定を細かく変更することはできない
- 有線LANのポートは少ない
- 本体とサテライトを同じメーカーで統一する必要がある
- 通常のルーターよりも高額になりやすい
メッシュWi-Fiでは、ルーターごとに設定を変えるような細かい設定はできません。
あくまでも元のWi-Fiルーターの分身として機能することが目的であるためです。
また、無線での通信を前提として作られていることから、有線LANのポートは少なめになっています。
製品によって有線LANのポート数は異なるため、有線でネットワークを構築したい場合は製品にこだわるとよいでしょう。
メッシュWi-Fiがおすすめの人の特徴
ここまでの話を踏まえると、メッシュWi-Fiは以下の方におすすめです。
- 自宅が広いためインターネット環境が安定しない部屋や場所がある
- 多くのインターネット機器を使用している
階下を隔てた広い範囲、障害物や壁が存在する広い空間で多数のインターネット機器に対してWi-Fiを使いたいのであれば、メッシュWi-Fiをおすすめします。
広さの問題や障害物の問題などでどうしてもインターネット環境が安定しない箇所があれば、試してみましょう。
また、メッシュWi-Fiであれば、生活環境の変化に応じて子機を増設できるのも魅力の一つです。
メッシュWi-Fiのおすすめルーター5選!
ここでは、メッシュWi-Fiのおすすめルーターを5つに厳選して紹介します。
- BUFFALO 「AirStation connect」WRM-D2133HS/W1S
- TP-Link 「Deco X60」AX3000
- ASUS 「ZenWiFi AX (XT8)」
- NETGEAR 「Orbi RBK852 WiFi6 AX6000」
- BUFFALO 「WSR-3200AX4S-BK」
メッシュWi-Fiのおすすめルーターを5つ以上紹介
BUFFALO 「AirStation connect」WRM-D2133HS/W1S
スクロールできます
利用間取り目安 | ~4LDK/3階建 |
---|---|
最大速度 |
5GHz:1,733Mbps 2.4GHz:400Mbps |
本体サイズ(mm) | 90×175×125 |
本体重量 | 約745g |
無線規格 | ac/n/a/g/b |
同時接続台数 | 10~15台 |
LANポート数 | 3 |
BUFFALO 「AirStation WSR-5400AX6S」は、Wi-Fiルーターとサテライトルーター1台をセットにしている製品です。
4LDKまでの間取りに対応可能であり、最大10台まで増設できるため、部屋数が多い家でも安心して利用できます。
また、4Kデータの優先配信機能を持っているため、動画を見る際の映像にこだわる方にもおすすめです。
TP-Link 「Deco X60」AX3000
スクロールできます
利用間取り目安 | 最大250㎡
(1パックの場合) |
---|---|
最大速度 |
5GHz:2,402Mbps 2.4GHz:574Mbps |
本体サイズ(mm) | 110×110×114 |
本体重量 | 約1,200g |
無線規格 | ax/ac/n/a/g/b |
同時接続台数 | 最大150台 |
LANポート数 | 2 |
TP-Link 「Deco X60」AX3000は、最大速度2,402Mbps(5GHz)の通信速度を誇るメッシュWi-Fiです。
通信速度を重視する方には、特におすすめできるでしょう。
初期設定が比較的簡単であり、専用アプリの画面表示に従うだけで進めることが可能です。
おしゃれかつシンプルで主張しすぎないデザインで、幅広い部屋・インテリアに合わせやすい製品です。
ASUS 「ZenWiFi AX (XT8)」
出典:ASUSホームページ
スクロールできます
利用間取り目安 | 最大約255㎡(約4部屋) |
---|---|
最大速度 |
5GHz:4,804+1,201Mbps 2.4GHz:574Mbps |
本体サイズ(mm) | 160×161×75 |
本体重量 | 約716 g |
無線規格 | ax/ac/n/a/g/b |
接続台数 | 要お問い合わせ |
LANポート数 | 4 |
ASUS 「ZenWiFi AX (XT8)」は、非常に高速な回線速度を期待できる製品です。
2.4GHzでも最大574Mbpsの速度(理論値)を誇り、大きなデータ容量のやり取りでも十分にできます。
また、トライバンドに対応しており、同時に多くのインターネット機器を接続できるでしょう。
上記は1個パックの数値ですが、2個パックを同時に使用することで約6部屋分(510㎡ほど)をカバーできます。
広範囲をカバーできる製品を探しているのであれば、本製品はおすすめです。
NETGEAR 「Orbi RBK852 WiFi6 AX6000」
スクロールできます
利用間取り目安 | 350㎡(2台セット) |
---|---|
最大速度 |
5GHz:2,402+2,402Mbps 2.4GHz:1,147Mbps |
本体サイズ(mm) | 254×71×191 |
本体重量 | 約1,300g |
無線規格 | 要お問い合わせ |
接続台数 | 要お問い合わせ |
LANポート数 | 3 |
NETGEAR 「Orbi RBK852 WiFi6 AX6000」は、Wi-Fi6とトライバンド対応により最大2,402Mbpsもの高速通信を実現している製品です。
サテライト1台当たり175㎡でき、3台まで追加できます。
そのため、3階建てや部屋数が多い家に住んでいる人でも安心して利用できるでしょう。
快適度が高いことからやや高額にはなりますが、コストよりも機能を重視する方にはおすすめできます。
BUFFALO 「WSR-3200AX4S-BK」
スクロールできます
利用間取り目安 | ~4LDK/3階建 |
---|---|
最大速度 |
5GHz:2,401Mbps 2.4GHz:800Mbps |
本体サイズ(mm) | 37.5×160×160 |
本体重量 | 約390g |
無線規格 | ax/ac/n/a/g/b |
接続台数 | 要お問い合わせ |
LANポート数 | 4 |
BUFFALO 「WSR-3200AX4S-BK」は、高速通信が期待できるBUFFALOの人気製品です。
大容量のデータ通信に対応できるため、同メーカーの対応製品と組み合わせることで家中どこにいても快適なインターネット環境を利用できます。
初期設定も簡単にできてさまざまな製品と組み合わせられることから、初めてメッシュWi-Fiを導入する方にもおすすめです。
メッシュWi-Fiを選ぶ際のポイント
メッシュWi-Fiを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。
- 間取りや部屋の大きさに合わせる
- Wi-Fi規格をチェック
- トライバンド対応がおすすめ
- 便利な機能の有無をチェック
製品購入時には、間取りの確認が欠かせません。
各製品には対応できる面積や間取りがあり、自身の家に適したものを選ぶことが大切です。
ルーターの数は、戸建ての場合、各階に1個ずつサテライトルーターを置くイメージを持ちましょう。
また、通信速度を考える際にはWi-Fi規格の確認も大切です。
2023年2月時点で最新の規格は「Wi-Fi6」であり、Wi-Fi6であれば高速通信を期待できます。
ただし、接続機器が対応していない場合や、そもそもの接続先の光回線の速度が十分でない場合は期待している速度が出ない可能性があるため注意が必要です。
「トライバンド対応(2.4GHz+5GHz+5GHz)」のWi-Fiであれば、さらに通信が安定するためおすすめです。
そのほかにも「ビームフォーミング」という機能に対応していれば、障害物の影響を受けにくくなります。
上記以外にもさまざまな機能があるため、自身の好みや目的に合わせて選びましょう。
メッシュWi-Fi選びは慎重に
メッシュWi-Fiとは、複数のサテライトルーターを設置することで、家中のインターネット環境を安定させるシステムです。
家が広い場合やどうしても電波が悪い場所がある場合、そして多くのインターネット機器を活用する場合には、メッシュWi-Fiが適しています。
メッシュWi-Fiには幅広い製品があり、機能や通信速度などはさまざまなため、自身の好みや目的に合わせて最適な製品を選択しましょう。