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インターネットが遅い原因と対処法を徹底解説!通信速度の目安も紹介
昨今の社会情勢の変化に伴い、オンラインビデオ会議ツールを使ったテレワークや動画視聴などを行う人も多いでしょう。
そのため、日々の生活の中でインターネット環境は必須です。インターネットでの通信が遅いなどの状況は在宅ワーカーにとっては致命傷になりかねません。
この記事では、ネットが遅い原因や対処法を詳しく解説します。
- インターネットが遅い原因は大きく分けて4つ
- パソコンや端末自体に問題がある
- Wi-Fiルーターに問題がある
- インターネット回線に問題がある
- プロバイダーに問題がある
- 急にインターネットが遅くなったときの対処法
- インターネット回線やプロバイダーの不具合でないか確認する
- パソコンや端末を見直す
- パソコンや端末を再起動する
- OSを最新の状態にアップデートする
- 使用中のブラウザのキャッシュ削除を行う・使用するブラウザを見直す
- セキュリティソフトを見直す
- Wi-Fiルーターを見直す
- 接続している端末の数を減らす
- Wi-Fiルーターを再起動・再接続する
- Wi-Fiルーターと機器の距離を近づける
- 周波数帯を変更する
- 有線での接続を試す
- Wi-Fiルーターを最新規格対応機種に買い替える
- プロバイダー側の設定を見直す
- カスタマーサポートに連絡をする
- インターネット回線の通信速度目安と測り方
- 解決しない場合は回線やプロバイダーの変更も検討しよう
インターネットが遅い原因は大きく分けて4つ
インターネットの回線が遅くなる原因には、大きく分けて次の4つがあります。
- パソコンや端末自体に問題がある
- Wi-Fiルーターに問題がある
- インターネット回線に問題がある
- プロバイダーに問題がある
必ずしもネット回線だけが原因ではなく、パソコン本体やインターネット自体に問題がある場合もあります。ここでは、それぞれの問題について解説します。
パソコンや端末自体に問題がある
パソコンやスマホ、タブレットなどの端末そのものに問題がある場合、ネット回線が遅くなることがあります。
例えばパソコンのスペックが低い、バックグラウンドでアプリが動き続けている、OSのアップデートをしないまま放置するといったケースです。
特にOSのアップデートは、頻繁に来る更新のメッセージが邪魔になり、手動で行う設定をしたまま更新を忘れていることも考えられます。
また、OS自体が古くなっている場合はサポート体制も終了している可能性があるため、トラブル時の対応ができなくなります。
時にはウイルス感染などで動作不良を起こすかもしれません。OSは10年程度で次のバージョンが発売されるため、状況によっては本体の買い替えが必要です。
Wi-Fiルーターに問題がある
Wi-Fiを各端末に届ける役割を担っているルーターに問題がある場合、ネット回線は遅くなります。
原因として考えられるのは、ルーター本体の接続不良や劣化、電波を受信できる範囲から遠すぎる場所での利用などです。
Wi-Fiルーターの接続不良は、本体に問題があるケースや、本体につながっているLANケーブルの接触不良・断線などが想定されます。
また、古い通信規格にしか対応していないWi-Fiルーターでは光回線のスペックを十分に活かしきれず、結果として速度が遅くなる可能性もあります。
また、Wi-Fiルーターの電波が届く範囲には限界があります。
そのため、距離や障害物の有無によっては「急に通信速度が遅くなった」「日によってインターネットの接続が悪い」などのように不安定になりがちです。
Wi-Fiの回線速度については下記の記事でも詳しく解説しています。
インターネット回線に問題がある
インターネット回線自体に問題があるケースもしばしば見られます。インターネットへのアクセス集中や通信障害によって、一時的に通信速度が落ちてしまうことがあります。
時間帯によってネットが遅くなると感じる理由は、多くのユーザーが同じ時間帯にインターネットを利用しており、アクセスが集中するためです。
インターネット回線そのものが通信障害を起こして重くなるケースの対処法は、「待つ」以外ありません。
この場合は、契約しているプロバイダーの公式サイトを確認してみましょう。
プロバイダーに問題がある
プロバイダーが原因でネット回線が遅くなっている可能性もあります。
特に問題となっているのは、従来の通信方式であるIPv4です。
IP(インターネットプロトコル)とは、ネットに接続されたコンピュータ同士がデータのやり取りを行うために定めた規約のことです。
IPv4とはこのIPの第4版のことであり、最大約43億台のコンピュータがインターネットに直接接続できます。
しかし、現代ではインターネットユーザーが多いため、アクセスが集中しやすく、ネット回線が混雑しやすくなっています。
従来方式のIPv4では通信速度が低下しやすいのはこのためです。
急にインターネットが遅くなったときの対処法
急にインターネットが遅くなるのには、ネット回線やプロバイダー、パソコンなどの端末本体、Wi-Fiルーターのどこかに原因があります。
インターネットは複数のステップを経て利用できるものであるため、ネット回線の不安定さの原因解明には地道な確認作業が必要です。
ここでは、インターネット回線の不安定さを解消する対処法について見ていきます。
インターネット回線やプロバイダーの不具合でないか確認する
インターネット自体の通信障害など何かトラブルがあったときは、プロバイダーの公式サイトの「お知らせ」を確認しましょう。
時にはプロバイダー側で大規模なメンテナンスを行っていることから、インターネットにつながらない可能性もあります。
これらの場合、待つ以外にやれることはないですが、対処法がないにしても原因が分かると安心できます。
インターネット回線が遅すぎて公式サイトの情報を調べられない場合は、取扱説明書などを確認し、プロバイダーへ電話で問い合わせてみましょう。
パソコンや端末を見直す
パソコンやスマホ、タブレットなどの端末を見直すだけでも通信速度は速くなります。
ネット回線がよくても、パソコン本体の動作環境が通信速度に影響を及ぼしていることがあります。
対処方法は、「再起動する」「パソコンの場合OSのアップデートを完了させる」「キャッシュを削除する」などです。
また、ウイルス対策のセキュリティソフトによってはバックグラウンドで常駐することでパソコンのスペックが低いと動作自体が遅くなる可能性があります。こちらについても一度見直してみましょう。
パソコンや端末を再起動する
パソコンや端末の電源を切り、再起動することで動作が改善しネット速度が正常化する可能性があります。
パソコンの動作不良や処理速度の低下は、原因が分からないことも多いため、すべての設定やキャッシュをクリアできる「再起動」が有効な場合が多いです。
考えられる要因のすべてを初期化することで元に戻る可能性が高まります。
再起動は、トラブルを一度リセットするための手段なのです。再起動前には作業中のデータの保存をしておきましょう。
OSを最新の状態にアップデートする
さらに行っておきたいのがOSを最新バージョンへのアップデートです。
アップデートは各OSのメニュー画面から進められるので手順としては簡単です。
ただし、パソコンのスペック次第では、容量が足りずに最新OSへのアップデートができないものもあります。
Windows XPなどはすでにサポートが終了しているため、その場合はWindows11への乗り換えも検討しましょう。
使用中のブラウザのキャッシュ削除を行う・使用するブラウザを見直す
キャッシュの削除や使用するブラウザを変更してみると通信速度が回復することがあります。
キャッシュはインターネットの閲覧データを一時的に保存するものです。以
前閲覧したサイトがすぐ表示され、ログイン時のパスワードの入力を覚えてくれているのがキャッシュの役割となっています。キャッシュは閲覧履歴が増えるほど徐々にたまり、一定量を超えるとパソコンの処理に負荷をかけてしまうのです。
使用するブラウザの不具合による場合は、異なるブラウザを開いてチェックします。
普段Safariを使用しているなら、Google Chromeに切り替えてスムーズに閲覧できるか検索してみます。
キャッシュを削除したり、ブラウザを変更したりして通信速度が速くなっているか確認してみましょう。
セキュリティソフトを見直す
セキュリティソフトの設定を変える、別のソフトに交換するのも通信速度を速める対処法のひとつです。
セキュリティソフトはバックグラウンド(画面上には見えない)で動作を行なっているため、知らないうちにパソコンの動作が重くなっていることがあります。
また、メーカーによる独自のウイルス対策ソフトがインストールされているパソコンである場合、後からインストールしたセキュリティソフトと干渉し合い、通信環境に影響することもあります。
一時的にスキャンを無効にして、通信速度の遅さが解消されるのか確認しましょう。改善が見られるのであれば、軽いセキュリティソフトの検討するのをおすすめします。
Wi-Fiルーターを見直す
Wi-Fiルーターに不具合があると、どれだけ通信速度が速くても快適なネット環境にはなりません。
Wi-Fiルーターはネットワークと端末をつなげる役割を担うもので、最も端末に近い機器です。
多少の原因でもネット環境が悪くなる可能性もあるため、ひとつずつチェックしていきましょう。
Wi-Fiルーターが原因の場合、以下の4つの対処法があります。
- 接続している端末の数を減らす
- Wi-Fiルーターを再起動・再接続する
- Wi-Fiルーターと機器の距離を近づける
- 周波数帯を変更する
- 有線での接続を試す
- Wi-Fiルーターを最新規格対応機種に買い替える
接続している端末の数を減らす
無線LANルーターは同時に接続している台数が多いほど動作が不安定になる傾向があります。
端末数が減ると通信速度が回復する可能性があるため、インターネットを使用していない端末の電源をオフにする、または機内モードにするなどネット回線に接続している端末の数を減らしましょう。手動接続にするというのも一つの手段です。
Wi-Fiルーターを再起動・再接続する
Wi-Fiルーターの電源を再起動する、繋がっているLANや電源ケーブルなどの配線を抜き差しして再接続する、などを試します。
Wi-Fiルーターは熱や接触不良によって一時的な誤作動や不具合を起こすことがあります。
長時間の使用で熱がこもっているようであれば、一度電源を切り、冷えてから再起動してみましょう。通信速度が速くなっていれば解決です。
意外と多いのが配線の接触不良です。特に「さっきまで使えていたのに急におかしくなった」場合には、ケーブルの再接続をするだけですぐに戻ることもあります。
挟み込みや折れ曲げなどで有線ケーブル自体の接触不良や断線が生じるケースもあるため注意しましょう。
Wi-Fiルーターと機器の距離を近づける
Wi-Fiルーターと端末の距離を近づけることで通信速度が速くなる可能性があります。
Wi-FiルーターからWi-Fiが届く範囲は、2階建ての一軒家をまるまるカバーできる広さです。
しかし、鉄筋コンクリートや壁の厚さ、家具などによって電波が遮られ、通信不良になることがよくあります。
一般的にWi-Fiルーターは部屋の中央に置くのが理想ですが、間取りや家具の配置によっては適さないこともあるのです。
Wi-Fiルーターと使いたい機器の距離を近づけてみて、通信速度が速くなっているようなら、Wi-Fiルーターを置く場所を再検討すべきでしょう。
周波数帯を変更する
Wi-Fiルーターの周波数には「2.4GHz(ギガヘルツ)帯域」と「5GHz(ギガヘルツ)帯域」の2種類があり、それぞれ電波の飛び方に特徴があります。
状況に応じて周波数帯を変更すると、ネット回線の遅さを回避しやすくなります。
2.4GHz帯域は遠くまで電波が届きやすい半面、よく使う家電(テレビ、電子レンジ、Bluetooth機器)と周波数帯と近似しており、電波干渉を起こしてしまいやすく、結果として通信速度が低下してしまう可能性があります。
5GHz帯域は家電などとの干渉がないため通信が安定している一方で、壁や家具などの障害物に弱いというデメリットもあります。
WI-Fiルーターの中には「遠いときは2.5GHz」「近いときは5GHz」と自動で切り替えてくれる「バンドステアリング」という機能を持ったものも存在するため、必要に応じて買い替えを検討するのもよいでしょう。
有線での接続を試す
無線LANルーターのWi-Fi機能自体の不具合有無を切り分けるために、有線LANで接続して問題なく通信ができるか試してみましょう。
有線接続でインターネット通信ができて、無線通信でインターネット接続ができない場合、無線LANルーター側の設定や本体自体に問題がある可能性が高いです。
この場合はWi-Fiルーター本体の見直しが必要です。
Wi-Fiルーターを最新規格対応機種に買い替える
光回線の理論値速度は1Gbps以上となっている場合が多いため、光回線のスペックを活かすにはWi-Fi4規格の無線LANルーターでは不十分です。
これからWi-Fiルーターを選ぶのであれば「Wi-Fi5」規格以上に対応しているものにしましょう。
規格名 | 周波数帯 | 最高通信速度 |
---|---|---|
IEEE802.11b | 2.4GHz | 11Mbps |
IEEE802.11g | 2.4GHz | 54Mbps |
IEEE802.11a | 5GHz | 54Mbps |
IEEE802.11n(Wi-Fi4) | 2.4GHz/5GHz | 300Mbps |
IEEE802.11ac(Wi-Fi5) | 5GHz | 6.9Gbps |
IEEE802.11ax(Wi-Fi6) | 2.4GHz/5GHz | 9.6Gbps |
IEEE802.11ax-2021(Wi-Fi6E) | 2.4GHz/5GHz/6GHz | 9.6Gbps |
プロバイダー側の設定を見直す
先述したように、現在お使いのプロバイダーの設定がIPv4となっている場合、IPv6に切り替える、もしくは対応しているプロバイダーに乗り換えることで速度が改善する可能性があります。
プロバイダーを変えるとメールアドレスが変わりますが、長期的に見ると多少のデメリットを踏まえてもプロバイダーごと交換した方が便利にインターネットを使えるでしょう。
カスタマーサポートに連絡をする
いろいろな方法を試してもネットが重いままなら、利用しているネット回線のカスタマーサポートに頼ってみましょう。
カスタマーサポートのメリットは電話対応して直接対処してくれる点です。担当者が必要な情報を聞き出し、その場で解決方法を丁寧に教えてくれます。
カスタマーサポートに問い合わせる際には、「どのような状況で、すでにどんな方法を試みたか」まで説明できるようにしてください。
受付時間や営業日が限られている可能性があるため、あらかじめ確認が必要です。
契約中のサービスにカスタマーサポートがあるなら、遠慮せず相談してみましょう。
インターネット回線の通信速度目安と測り方
一般的にインターネットを使用する場合、Wi-Fiの速度は次のような数値が目安となります。
使用用途 | 速度の目安(下り) |
---|---|
ネットサーフィン | 1Mbps~10Mbps |
動画視聴 | 1Mbps~20Mbps |
オンラインゲーム | 30Mbps~100Mbps |
インターネットの速度は「上り」と「下り」の2種類があります。
上りは「送信」「投稿」などの「自身の端末からインターネット上に送り出す場合=アップロード」に影響するもので、下りは「データの受信」など「インターネット上から自身の端末にデータを移す作業=ダウンロード」に影響します。
ネットサーフィンや動画視聴、オンラインゲームなどは「インターネット上からデータをダウンロードする」行為に該当するため、下り速度の速さが大きく影響します。
通信速度を表す単位=Mbps(メガビーピーエス)とは1秒に送れるデータ量を示しているのです。数値が大きいほど大容量のデータを扱えるので、通信の処理速度が速くなります。
インターネット回線の速度を調べるには、「インターネット スピードテスト」などのキーワードを検索エンジンで調べ、ヒットしたサイトで「測定開始」するだけです。
10秒ほど待つと、使用している回線の上り、下り速度、そのほか使用環境が快適かどうかなどすぐに判定されます。
速度計測の多くは無料で測定できるため、現状を把握するためにも一度計測してみるとよいですね。
Wi-Fiの速度に関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
解決しない場合は回線やプロバイダーの変更も検討しよう
ネットが遅い原因には、接触不良など簡単に解決するものもあれば、通信障害や中継器での対処が必要など、時間と手間を要するものもあります。
改善方法としては、ネット回線やプロバイダーの見直し、パソコンや端末の動作確認、Wi-Fiルーターの接続や設置場所の見直しが必要です。
「いろいろ試したけれど通信速度が遅くてイライラする」というときは、利用しているサービス自体を乗り換えてみるのもおすすめです。
「GMOとくとくBB」では、乗り換え時の解約違約金や面倒な手続きがない「どんなときも解約サポート」というサービスを行っていますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょう。