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モバイルルーターとは？使い方やメリット・選び方のポイントを解説

2022.11.24

2024.02.27

インターネット回線の種類を大きく分けると、「有線」と「無線」の2タイプがあります。

モバイルルーターはその名の通り、モバイル回線を受信してネット接続を行うことから、後者に含まれる通信サービスです。

この記事では、「モバイルルーターの仕組みがよく分からない」「モバイルルーターの使い方や利用するメリットは？」という方に向けて、モバイルルーターの基礎知識や選び方のコツ、おすすめの端末を解説します。

また、モバイルルーターの利用によって、ネット環境がどのように変化するのか、媒体としての魅力やデメリットについてもお伝えします。

モバイルルーターとは
モバイルルーターの使い方
モバイルルーターのメリット
モバイルルーターのデメリット
モバイルルーターがおすすめの人の特徴
モバイルルーターがおすすめできない人の特徴
モバイルルーターを選ぶポイント
端末のスペック
使用回線
通信速度
データ通信容量
モバイルルーターのおすすめ5選
モバイルルーターなら「GMOとくとくBB WiMAX」がおすすめ

モバイルルーターとは

モバイルルーターとは、「持ち運び可能なデータ通信端末にSIMカードが挿入されたもの」のことで、スマートフォンと同じく電波が届く場所であれば場所を問わずにインターネット接続ができることが特徴です。

どこでも携帯可能なWi-Fiルーターであることから、「ポケット型Wi-Fi」または「持ち運びWi-Fi」とも呼び親しまれています。

また、モバイルルーターのインターネット接続は、スマホと同じようにモバイル通信回線を利用します。

具体的には、通信事業者が設置している基地局から、「移動体通信回線（3Gや4GLTEなど）」をキャッチして通信を行う仕組みです。

どこでも使えるという便利な側面がある一方で、基地局の電波状況に左右されやすいサービスともいえます。

モバイルルーターの種類と特徴は、下記の通りです。

WiMAX…UQコミュニケーションズ株式会社が提供するWiMAX 2+/au 4G LTE /au 5G回線を用いたサービス
キャリア系（サブブランドを含む）…NTTドコモやSoftBankなどの大手通信キャリアの純回線を使用したサービス
キャリア系以外…大手キャリア回線を借用してサービス提供を行う格安SIMを用いたサービス
クラウドSIM…「クラウドSIM」と呼ばれる次世代通信技術を活用したモバイルルーター

これらは主に、通信契約とモバイルルーター本体の契約がセットになっているケースが多いです。

一方で、通信ができるSIMカードとモバイルルーター本体の契約が別となっているケースも存在します。

こういった場合は、多くの通信事業者の電波に対応した「SIMフリー」となっているモバイルルーターを使用するケースが多いです。

SIMカードとSIMフリーモバイルルーターを組み合わせて使う方法は、SIMカードの周波数とモバイルルーターが対応している周波数を把握している必要があるため、上級者向けの利用方法と言えるでしょう。

モバイルルーターの使い方

SIMフリーのモバイルルーターの初期設定・使い方は、以下の通りです。

SIMカードとモバイルルーターをセットで契約して、SIMカードが挿入されていない場合も同様の手順となります。

モバイルルーター端末に別途契約したSIMカードを差し込む
モバイルルーターの電源を入れる
Wi-Fiおよび通信機器の接続設定を行う
SSID（ネットワーク名）とパスワードを入力する

モバイルルーターの電波を利用することで、パソコンやスマホ、ゲーム機などの無線LAN接続がいつどこでも可能となります。

なお、モバイルWi-Fiとパソコンの接続方法については以下の記事で解説しているので、詳細を知りたい方はご一読ください。

ポケット型Wi-FiのPC (パソコン)接続方法と繋がらないときの対処法を解説

モバイルルーターのメリット

以下に、モバイルルーターを利用することで得られるメリットを5つ取り上げました。

自宅や外出先を問わず利用できるため、利便性が高まる
複数の端末を同時にネット接続できる
回線工事が不要で、スピーディーにネット環境を構築できる
スマホのデータ通信量を節約できる
スマホとのセット割引でコスト削減ができる場合がある

モバイルルーターは開通工事を必要とせず、手軽にインターネットを始められるのが大きなメリットです。

プロバイダーによっては、端末を申し込んだ当日や翌日からネット利用が可能なケースもあります。

また、モバイルルーターは持ち運びの利便性から、場所や時間を選ばず、自由なデータ通信ができることもポイントです。

スマホの通信容量を抑えつつ、外出先で快適なネット環境を利用できるのはモバイルルーターならではのメリットでしょう。

月額費用がお得になるプランも各通信事業者によって用意されています。

さらに、外出先でパソコンやスマホ、タブレットを複数台ネット接続したい場合も、モバイルルーターの利用が適しています。

サブブランドを含む大手キャリアのスマートフォンと提携しているモバイルルーターを同時に契約することで、スマートフォンの利用料金が割引となるケースもあるため、通信費を削減したい方には大きなメリットと言えるでしょう。

モバイルルーターのデメリット

反対に、モバイルルーターのデメリットを以下に5つリストアップしました。

光回線のような高速かつ大容量のデータ通信には不向き
端末を持ち運ぶ手間が増える
Wi-Fi規格の最大速度と実測値に差が出やすい
バッテリーを充電する必要がある
電波干渉を受けて速度が低下する可能性がある

モバイルルーターは、光回線などの固定回線に比べて通信速度が出にくく、回線も不安定になりやすいです。

通信速度が求められる高画質の動画視聴やオンラインゲームを行うことには向いていないでしょう。

また、家電やBluetoothなどの他電波の影響を受けてしまうと、通信が行いにくくなる場合があります。

加えて、一般的にモバイルルーターは通信端末を5～10台まで同時接続が可能ですが、接続台数が多くなるほど通信速度の低下を招きやすくなるでしょう。

モバイルルーターがおすすめの人の特徴

モバイルルーターを有効に使用できる方の特徴としては、以下の点が挙げられます。

室内外を問わずネットワーク接続を実現したい方
光回線などの固定回線を引くことができない方
光回線並みの高速かつ大容量通信を求めない方
単身赴任や転勤、引っ越しの予定がある方
毎月のスマホ料金を安く抑えたい方

モバイルルーターは、通信費用を節約しながら、外出先でもインターネットを利用したい方におすすめのサービスです。

光回線のように開通工事の手間もなく、小型で軽量なポケットWi-Fiを持ち運ぶだけでネット環境を構築できます。

加えて、モバイルルーターにはさまざまな種類や料金プランが設けられているため、手軽にネット環境をアップデートしたい方にも向いています。

モバイルルーターがおすすめできない人の特徴

反対に、以下に挙げた人はモバイルルーターの使用が不向きといえます。

オンラインゲームや高画質の動画視聴など、大容量のデータ通信を頻繁に行う方
通信速度や安定性を重視する方
スマホ1台でインターネット接続が事足りる方
モバイルルーターを携帯したくない方

前述しているように、モバイルルーターは光回線のような安定した高速大容量通信を行う用途には向いていません。

よって、高画質動画視聴やオンラインゲームを目的としている方には向いていないと言えます。

また、モバイルルーターの性能と価格は、通信キャリアや機種ごとにそれぞれ異なります。

モバイルルーターを導入することで、通信コストが必要以上に高くなるケースもあるため、データ使用量が少ない場合は結果的に損をしてしまう可能性があるでしょう。

モバイルルーターを選ぶポイント

モバイルルーター端末を選ぶ際に重視すべき点は、以下の4つです。

端末のスペック
使用回線
通信速度
データ通信容量

各項目の詳細については、以下でひとつずつ解説します。

端末のスペック

モバイルルーターを選ぶ際に重視すべき点としては、まず「端末のスペック」が挙げられます。

中でも、「バッテリーの使用時間」「接続可能台数」「サイズ」「重量」などを基準に選ぶのがおすすめです。

例えばバッテリーの容量が大きいほど、ルーターの使用時間も長持ちするため、さまざまな利用状況に対応しやすくなります。

また、モバイルルーターはサイズが小さいほどポケットやカバンに入れやすく、より軽量であった方が持ち歩きの負担を少なくできるでしょう。

ただし、端末に表示されている「最大通信速度」で通信できるケースはほとんどありません。

あくまでも「理論値最大速度」となっており、通信速度に関しては使用する環境や時間帯、混雑状況など、契約しているSIMカードのスペックに依存するため、念頭におきましょう。

使用回線

「モバイルルーターに使われている回線の種類」は、端末を選ぶ以上に重要なポイントになります。

モバイルルーターの回線種別は、大きく分けて以下のタイプから選択可能です。

UQコミュニケーションズ（WiMAX +5G）
au（モバイルルータープラン5G・ホームルーター5Gプラン）
ワイモバイル
ソフトバンク
楽天モバイル
NTTドコモ（SIMカードと本体は別で契約）
クラウドSIM
キャリア回線を借用した格安SIM回線を用いたサービス（MVNO）

サブブランドを含む大手キャリアのスマートフォンと提携しているモバイルルーターを同時に契約することで、スマホの利用料金が割引となったり、データ容量が追加されていたりすることもあります。

また、郊外や山間部にお住まいの場合は、回線によっては対応していないエリアの可能性があるため、あらかじめ対応エリアについて調べておくとよいでしょう。

通信速度

「通信速度」も、モバイルルーターを選ぶ際に注目すべき点ひとつです。

通信速度には、「最大通信速度（理論値）」と「平均通信速度（実測値）」の2つがあります。

最大通信速度とは、あくまで理論上出せる通信速度のことです。

一方、平均通信速度は、日常生活におけるさまざまな環境の変化を含めて、その機器が出せる実際の速度を指します。

サービス提供事業者が公表している通信速度は、理論値であることが多いです。

実際は、最大通信速度の値通りにパフォーマンスされる保障はなく、実測値が理論値を大きく下回るケースがほとんどです。

また、回線の種類は同じでも、ルーター端末によって実測値が異なることもある点に注意しましょう。

理論値速度を参考にするのではなく、「みんなのネット回線速度」などの実測値を参考にしてサービスを選ぶことをおすすめします。

データ通信容量

「データ通信容量」を重視するのも、モバイルルーターを選ぶ際のひとつの方法です。

例えば、ネットの使用頻度がそれほど多くない場合は、月額料金が安い小～中容量のプランを契約するのがおすすめです。

一方、大容量のデータ通信を行う場合は、上限を超えないように通信容量が大きいプランを選択する必要があります。

モバイルルーターの中にはデータ容量が実質的に使い放題のプランもあるため、速度制限が心配される方は実質容量無制限のプランを選択しましょう。

モバイルルーターのおすすめ5選

本項では、おすすめのモバイルルーター端末を5つ厳選して紹介します。

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製品名	データ使用量	提供事業者	実質通信速度	種類
Speed Wi-Fi 5G X11	実質無制限	au WiMAX提供事業者	下り：97.97Mbps 上り：18.22Mbps	au 5G au 4G LTE WiMAX2+
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi	実質無制限	au WiMAX提供事業者	下り：61.41Mbps 上り：13.15Mbps	au 5G au 4G LTE WiMAX2+
GlocalMe u3	月間100GB	AiR-WiFiなど	下り：27.78Mbps 上り：14.56Mbps （数値はAiR-WiFi）	マルチキャリア
Pocket WiFi 5G A102ZT	月間7GB （通常モードの場合）	ワイモバイルソフトバンクなど	下り：103.44Mbps 上り：13.22Mbps	5G(Sub6) FDD-LTE(4G) TDD-LTE(4G) AXGP(4G) (ソフトバンク回線)
Rakuten WiFi Pocket 2C	実質無制限	楽天モバイル	下り：22.22Mbps 上り：19.89Mbps	4G LTE （楽天モバイル/au回線）