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完全無制限のポケット型Wi-Fi(モバイルWi-Fi)はある?2022年最新情報とおすすめを紹介!

持ち運びに便利なポケット型Wi-Fi。別名モバイルWi-Fiとも呼ばれており、どんな場所でもWi-Fiが使用できることから注目されています。

しかし、家でポケット型Wi-Fiを使うには少々心もとないと思っている方も少なくありません。

ポケット型Wi-Fiの中には「通信量無制限」と謳うものもありますが、YouTubeなどを見ていたら通信制限がかかってしまったという声をよく聞きます。

では、完全無制限のポケット型Wi-Fiは、本当に存在するのでしょうか。

結論、「完全に無制限で」使用できるポケット型Wi-Fiは、現在存在していません。

今回は、完全無制限のポケット型Wi-Fiの有無と実態、選ぶときのポイントやおすすめポケット型Wi-Fiを紹介します。

ポケット型Wi-Fiの購入・契約を検討している方はぜひ参考にしてください。

Wi-Fiに関する詳しい内容は下記の記事でも解説しています。

”完全無制限”のポケット型Wi-Fiは存在しない?

完全無制限のポケット型Wi-Fiは本当に通信制限なし?

冒頭の通り、2022年6月以降、「完全に」無制限で使用できるWi-Fiは存在しません。

完全に無制限で使えるポケット型Wi-Fiは、少し前までは確かに存在していました。

以前、クラウド型SIM(クラウドSIM)を提供する事業者が「完全無制限」を売り文句に市場に投入したものの、度重なる通信障害や対応策への不満から新規受付を終了しています。

そのため、今では完全無制限と呼べるポケット型Wi-Fiは存在していないのです。

そもそも通信制限とは、契約者が平等かつ快適にインターネット回線を利用するために必要な制限のことです。通信制限をなくしてしまうことで、回線の混雑状態が解消されないままになってしまい、最終的に通信障害が起きてしまいます。

結局、問題が発生したクラウドSIMのポケット型Wi-Fiも、25GB制限を設けることになってしまいました。

現在、ポケット型Wi-Fiサービスを提供している事業者でも「”完全”無制限」を謳っているところは存在しないため、契約時にはどのような条件下で無制限になるのかを確認する必要があります。

現在「無制限」と謳っているポケット型Wi-Fiには何かしらの条件がついています。例えば、「無制限」となる条件として次のようなケースが挙げられます。

  • 基本無制限…短期間にデータを過剰に使った場合など、一時的に制限がかかる可能性あり
  • 実質無制限…月間容量は無制限であるものの、3日間で15GBの制限あり
  • エリア内無制限…定められたエリア内でのみ無制限で利用可能

このように、「過剰なデータ通信をすることはない」、また「エリア内でしか使用しない」という方であれば、無制限に利用することができると言えるでしょう。

高速で安い!無制限のポケット型Wi-Fiおすすめ7選

高速で安い!無制限のポケット型Wi-Fiおすすめ7選

基本・実質無制限でかつ通信速度も速いポケット型Wi-Fiを7つ、一覧表にまとめました。

そのほかにも実質料金や対応エリアなども掲載しています。ぜひ、ポケット型Wi-Fi選びの参考にしてください。

スクロールできます→

契約先
プロバイダー
利用端末 データ容量 実質通信速度 実質料金 対応エリア 契約期間 公式
楽天
モバイル
Rakuten WiFi Pocket 2B 楽天回線内のみ実質無制限

下り:20.96Mbps

上り:15.8Mbps

3,278円

全国

※楽天回線のみ無制限

なし 公式サイトはこちら
ドコモ SH-52A 基本無制限

下り:107.51Mbps

上り:16.69Mbps

7,315円 全国 なし 公式サイトはこちら
au X11 基本無制限

下り:73.16Mbps

上り:14.82Mbps

5,727円 全国

2年

※2022年4月1日以降に廃止

公式サイトはこちら
ソフトバンク A101ZT 50GB

下り:31.76Mbps

上り:16.09Mbps

5,280円 全国 なし 公式サイトはこちら
Broad
WiMAX
X11 実質無制限

下り:73.16Mbps

上り:14.82Mbps

3,928円 全国 3年 公式サイトはこちら
カシモ
WiMAX
X11 実質無制限

下り:73.16Mbps

上り:14.82Mbps

4,300円 全国 2年/3年 公式サイトはこちら
UQ
WiMAX
Speed Wi-Fi NEXT W06 実質無制限

下り:58.53Mbps

上り:14.7Mbps

4,268円 全国 なし/2年 公式サイトはこちら

※実質通信速度は「みんなのネット回線速度(みんそく)」をもとに記載

この中でも特におすすめなのが「Broad WiMAX」です。

実質料金が安くなるようなプランが豊富なうえ、通信速度も十分な部類に入ります。

また、ほかサービスから乗り換えた際に違約金を最大19,000円まで負担してくれるうえ、端末費用が無料です。

契約期間が長いのがややネックではあるものの、月々の利用料金が安く抑えられるのがメリットです。

主流はWiMAXとクラウドSIM

主流はWiMAXとクラウドSIM

ポケット型Wi-Fiでは、WiMAXとクラウドSIMのふたつが主流です。

それぞれ特徴が異なるため、その違いを理解しておく必要があります。

WiMAX(ワイマックス)

WiMAX(ワイマックス)とは通信規格の一種で、正式名称を「Worldwide Interoperability for Microwave Access」と言います。

工事不要でWi-Fiを使用できるため、開通後すぐに利用できるのが最大のメリットです。

次世代通信規格の「5G」に対応したWiMAX +5Gも登場して、高速大容量かつ複数機器の接続が可能になりました。

VRやARなどの先進技術はもちろんのこと、リモートワーク事業の推進などでの活躍が期待されています。

クラウドSIM

もうひとつのクラウドSIMは、SIMカードなしで情報をクラウドサーバー内で管理し、自動で接続する技術です。

独自の通信端末が必要なものの、モバイルWi-Fiの電源を入れるだけで通信できるのが特徴です。

「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の3大キャリアに対応しているという特徴があります。

モバイルルーター端末にはSIMカードを差し込む口が存在せず、クラウド側が自動でインターネットの接続先を選択します。

通信環境・電波状況等から、最適な回線を選んでくれるのです。

複数回線が利用可能で、月額料金もリーズナブルですが、WiMAXと比較すると容量は少ないのが欠点と言えます。

また、サーバーが自動で接続する回線を指定するため、もし3G回線に接続されてしまうと遅く感じることもあります。

これは、先述の完全無制限を謳い文句に市場投入されたポケット型Wi-Fiが失敗をした原因でもあります。

とは言え月間容量にさえ気を付けていれば、決して使いにくいものではありません。

クラウドSIMについては下記の記事でも詳しく解説しています。

無制限のポケット型Wi-Fiを選ぶときのポイント

無制限のポケット型Wi-Fiを選ぶときのポイント

「無制限」と銘打たれたポケット型Wi-Fiでも、すべての事業者やプランが同じとは限りません。

新たにポケット型Wi-Fiを契約するのであれば、以下の5つの点はしっかりと比較・検討しましょう。

  • データ容量
  • 対応エリア
  • 通信速度
  • 契約期間
  • 実質料金

データ容量

現状、完全無制限のポケット型Wi-Fiは存在していません。

しかし、それに近いと言える大容量プランは用意されています。

例えば、WiMAX+5G の実質パケット無制限などの大容量プランを選択するとよいです。

クラウドSIMの場合はスマホと同じくデータ容量で選択するため、できるだけ大容量のタイプを選ぶとよいかもしれません。

例えば、月間200GBという超大容量プランの提供もあるので、よほどハードに使用しない限りは速度制限がかかることはないです。

対応エリア

「対応エリア内無制限」となっている回線も多く、生活範囲がエリア内であれば、選ばない手はありません。

代表的なものに楽天モバイルの回線があります。

対応エリア外のauローミング回線接続になってしまうと月5GBが上限になるので、注意しましょう。

これに対しクラウドSIMは、大手携帯キャリア3社の回線を使用していて現地で最適な回線を自動で選択できるので、海外でも使用できます。

海外への出張や旅行でポケット型Wi-Fiを使用する機会が多い場合は、クラウドSIMを選択するとよいです。

通信速度

通信速度もモバイルWi-Fiを選択する基準になります。

通信速度に関して、WiMAXとクラウドSIMで差があるのはもちろん、使用するポケット型Wi-Fi端末によっても差が出てきます。

レンタルや購入の前に、どのくらいの通信速度が出せるのかを確認しておきましょう。

ちなみに、説明書や製品紹介に書かれている数字で確認した方がよいのは次のふたつです。

なお、「理論値」と「実測値」は異なることが多いため、その点は注意してください。

  • 上り:データのアップロード速度
  • 下り:データのダウンロード速度

Wi-Fiの速さ・スピードに関しては、下記の記事をご参照ください。

契約期間

契約期間はプロバイダーによってさまざまです。

「縛り」と呼ばれる契約期間は2~3年が主流ですが、中には1年の場合もあります。

どのくらいの期間で使用したいのか、明確にして契約するとよいです。

もしイメージできない場合は、3年契約などの長期契約がおすすめです。

長期であればあるほど月額料金が安くなるケースもあるため、特に利用期間が定まっていない場合は、長期間で契約しておくのがベターかもしれません。

しかし一方で、途中で解約したいとなった場合に解約違約金が発生することもあるので、その点は注意しておきましょう。

実質料金

ポケット型Wi-Fiには月額料金がかかる一方、各種キャンペーンなどを適用することで通常価格よりも大幅に料金を抑えられる可能性もあります。

これを実質料金と言い、ポケット型Wi-Fiを契約する際には意識するべき数字です。

実質料金を算出するには、適用されるキャンペーンやキャッシュバックなどをすべて調べなくてはいけない点は注意しなければいけません。

実質料金でほかの製品と比較するためには、必要なリサーチになります。

無制限Wi-Fiの料金については、下記の記事でも触れています。合わせて参考にしてみてください。

データ容量の利用上限に注意!

データ容量の利用上限に注意!

「基本無制限」と「実質無制限」は、それぞれ特定の条件下でのデータ容量が無制限になります。

しかし、どちらも短期間でデータ容量を使いすぎると通信制限がかかってしまうため、使い方に注意が必要です。

例えば、WiMAX 2+は3日間のデータ容量が10GBを超えてしまうと通信制限がかかります。

具体的にどの程度の速度制限がかけられるのかはプロバイダーによって異なるので、「無制限」だからと言って短期間に使いすぎると痛い目を見るかもしれません。

Wi-Fiの利用制限については、下記の記事で解説しています。

よくある質問

よくある質問

無制限のポケット型Wi-Fiを使う際によくある質問についてまとめました。

初めてポケット型Wi-Fiを契約する方は、この章を参考にしてください。

即日受け取りはできる?

基本的に、ポケット型Wi-Fiの多くは契約後に郵送で送られてくるため、即日での受け取りは難しいと言えます。

ただし、以下のプロバイダーでは、実店舗で契約を結べば即日でポケット型Wi-Fiが使用可能です。

自宅はもちろん、出張先や旅行先で急に必要となった際、すぐに受け取れる最寄りの店舗を調べてみましょう。

即日受け取りできる最寄りの店舗を探す

ただし、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、来店には事前予約が必要となっています。

前もってホームページなどから来店予約をしておくとよいです。

YouTubeなど動画視聴に必要な通信量はどれくらい?

動画視聴やWEBサイト閲覧など、利用目的によって必要な通信量は違います。

以下に、1GBあたりでできる主なこととデータ通信量を記載しています。

目的 1GBあたりでできることの目安
メールの送受信 約2,100通
ニュースの閲覧 約3,500ページ
音楽のダウンロード 約250曲(1曲/4MBで算出)
動画視聴 約2時間(標準画質)

表示するデータのサイズにも左右されますが、おおよそこの程度だと思っておくとよいです。

2GBであれば、ここに書かれている目安の2倍のことができると考えてください。

ポケット型Wi-Fiはレンタル可能?

無制限のポケット型Wi-Fiは、使用端末をレンタルできるサービスもあります。

使用期間が短く、大容量を使う予定がないのであれば、上限設定があるものでもよいかもしれません。

ポケット型Wi-Fiをレンタルする場合に気を付けたいのは解約違約金です。

固定回線よりは安いものの、負担となることに変わりはないので気を付けてください。

契約期間や回線の使用可能状況をよく検討し、レンタルするようにしましょう。

しっかり比較検討してポケット型Wi-Fiを選ぼう

ポケット型Wi-Fiは、外出先などでもパケット通信量を気にすることなく快適にインターネットサービスが利用できる便利なアイテムです。

しかし、契約時に料金や通信速度、通信エリアをしっかり検討しておかなければ、後で痛い目を見る恐れがあります。

比較すべきポイントはしっかりと比較して、自身の使い勝手や予算に合ったものを選びましょう。

おすすめのWi-Fiを紹介する記事もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

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料金もさることながら、キャッシュバックなどのサービスも豊富。

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本記事では、「プロバイダー」「プロバイダ」の表記を「プロバイダー」に統一しております。
GreenEchoes Studio代表 河村 亮介
通信費節約の専門家兼「グリーンエコーズスタジオ」の代表として、回線系WEBメディア「GreenWaves」の企画運営執筆を担当。回線系サービスに関する深い知見を活かし、さまざまな媒体にて執筆や監修など活躍中。
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